万年野党 2013 10 13
2013年10月12日の国際戦略コラムには、このような記事があります。
「アメリカの共和党は、日本の社会党のようになるかもしれない」
日本の社会党とは、反対のための反対を主張していた政党で、
よく言えば、数十年に及んだ自民党政権に対して、
その政策をチェックしたり、批判するという役割を果たしていました。
このままでは、アメリカの共和党も、
日本の社会党のようになる可能性があります。
「共和党茶会派が共和党を支配して、
(共和党全体が)あまりにも茶会派の主張に寄るので、
(従来の共和党支持者は)あきれている状況である」
「今後、何が起こるか?
確実なことは、共和党政権は、二度とできなくなり、
日本の社会党のように、
反対党として民主党の政策をチェックする党になることである」
(引用、以上)
はっきり言って、茶会派の主張では、
アメリカの過半数を取ることはできないでしょう。
つまり、共和党の大統領は、
ブッシュ前大統領が最後となる可能性があります。
彼らの主張(本音)は、
「小さな政府」どころか「連邦政府の極小化」にあります。
このまま、共和党が、
党内の過激派である茶会派に支配されるという状況が続けば、
民主党は、漁夫の利を得ることになります。
私は、10年近く前から何度も書いていますが、
「アメリカは、やがて白人が少数派となるかもしれない。
そして、ヒスパニック系が多数派となる日が来る可能性がある」ということです。
こうした人種構成の変化に、
共和党は対応できず、「万年野党」になってしまうかもしれません。
多くの日本人は、アメリカが共和党政権になれば、
再び、「世界の警察官」に復帰すると思っているでしょうが、
それは、「夢のような話」となるでしょう。
いつまでも、お姫様のような発想をするのは、やめましょう。
「誰かが守ってくれる」ではなく、「自分の国は自分で守る」と考えるべきです。
2013年9月11日の毎日新聞(毎日jp)には、このようなニュースがありました。
アメリカ大統領 「世界の警察官」否定
オバマ大統領はシリア問題に関する10日のテレビ演説で、
「米国は世界の警察官ではないとの考えに同意する」と述べ、
米国の歴代政権が担ってきた世界の安全保障に責任を負う役割は担わない考えを明確にした。
(引用、以上)